香る花
今月2回目の、不法投棄監視パトロールに行って来ました。愛鷹山麓の林道では、ヤマユリの花が咲き始めていました。
このところ、女子受けのしない記事が続きましたので、今日は香る花を集めてみました。
【ヤマユリ】
私が幼かった頃に比べると、ずっと数が減ってしまいました。減少の要因は、スギやヒノキの成長に伴い、自生に適した場所が少なくなって来た事や、イノシシ・シカの食害などが挙げられると思います。萌の散歩道でも、地上部を食べられたり、球根を掘られたヤマユリを時々見かけます。
「花の香りは、日本自生の花の中では例外的ともいえるほど、甘く濃厚でとても強い。」と書かれています。渓流の対岸に咲く花の香りがこちらに届くくらいです。
我が家の庭に咲くユリです。ヤマユリなどの香りの強いユリを原種として、オランダで改良されたそうです。ヤマユリに負けない、とても強い香りです。
この花も、良い香りがします。一般的には、基部が筒状で6弁の花を咲かせますが、我が家の花は御覧のような八重咲です。
焼却場の臭気や散布頻度の高いシキミ農薬の臭気を消してくれます。この花は、次々と咲きいてくれます。花の寿命がもっと長いと嬉しいのですが・・。
ユリやクチナシに比べるとずっと小さな花ですが、こちらもとても良い香りのする花を咲かせます。
フウランの葉芸品などは富貴蘭と呼ばれ、江戸時代から栽培されていたそうです。参勤交代の大名が、体臭を消すために籠の中に入れて置いたと書かれていました。
この花の送粉者は、スズメガの仲間だそうです。花のイメージに合わない送粉者だと思います。夜来香のように、夜も香るのかな?
【キンリョウヘン(金稜辺)】
まだこの花の香りを嗅いだ事はありませんが・・。キンリョウヘンの花香は、ニホンミツバチを誘引するそうです。我が家にあるキンリョウヘンは、ニホンミツバチを誘引するのだろうかと半信半疑でした。
キンリョウヘンはシンビジュームの仲間ですが、我が家のシンビジュームが、こんなに結実した事は一度もありません。ハチが集ったところを見たわけではありませんが、この果実を見て安心すると共に、嬉しくなって来ました。
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