紫点の無いシテンクモキリ
数年前、名前の分からないまま、シテンクモキリをブログに掲載したところ新種登録された野生ランであると教えてもらいました。ラン科クモキリソウ属(Liparis)は、変異が多く難しいと書かれたWebページが沢山あります。
そしてまた、素人を悩ませる花を見付けました。
◇紫点の無いシテンクモキリ?
もっと低い標高で出会ったなら、クモキリソウと思った事でしょう。
クモキリソウは、唇弁の先端が強く巻き込み見えないそうです。この花は、先端が見えています。
唇弁の基部辺りの溝に、色がついています。ここが紫(私には褐色に見えますが・・)という事で、シテンクモキリの名が付けられたそうです。
横顔と来訪者の蟻を撮ってみました。ラン科植物には、良く蟻が集っていますが、蟻は送粉者にはならないのでしょうか?
この個体には、花柄や唇弁の裏、萼片や花弁に褐色の色素があります。でも、上の個体にはありません。
薄暗い所で撮ったので少し見難いですが・・。クモキリソウの特徴の一つ・・唇弁の先が、後方へ強く巻き込んでいます。
クモキリソウとシテンクモキリの区別点は、他にも幾つか書かれていますが、私に分かり易い部分で比較してみました。一番上の花は、紫点の無いシテンクモキリで良いのでしょうか?そうだとすると、名前自体が変ですね。タカネクモキリやミヤマクモキリなんてどうでしょう?
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