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2017年7月12日 (水)

光合成をしないで生きる植物など

またマダニによる被害者が出たそうです。萌の散歩でもマダニを見かけるし、畑仕事や山歩きしていて集られる事もあります。気を付けようと思っても、避けきれるものではありません。せめて、山歩きの時には、長袖・長ずぼんでスプレーをするくらいです。

今日は、菌従属栄養植物や寄生植物、変形菌など光合成をしないで生きるものを集めてみました。

【ツチアケビ】

ラン科ツチアケビ属。ナラタケ属から養分をもらって育つ、菌従属栄養植物です。運良く毎年出会っていますが、探してもなかなか見つかりません。

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左と中は、標高750m辺りで撮りました。右は、標高350m辺り・・もう色付き始めた果実がありました。

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標高750m辺りで撮った花です。洋ランを思わせる唇弁を持ち、とても綺麗な花だと思います。

以前の記事で、1~2本生えるところは、花が咲き果実が生ると翌年は姿を現さないと書きました。でも、この場所は昨年も確認しています。考えられるのは、花を見た後で刈り取られていましたので、根茎にまだエネルギーが残っていたのではないかと思います。

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標高350m辺りでは、先端部に少しだけ蕾が残っていますが、もう子房が膨らみ始めていました。この植物は自家受粉を行うそうです。確かに結実率は良いのですが、途中で落ちてしまう果実も結構あります。どうしてだろう?

【キヨスミウツボ】

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ハマウツボ科キヨスミウツボ属。アジサイ科の植物の根などに寄生する寄生植物です。

根に寄生する植物では、ヤマウツボやオニクなどがあります。私が観察した範囲では、この二種は毎年同じところにも生えて来ますが、キヨスミウツボはその場所が移動しているように思います。富士山麓で、かなりな広範囲に生えていた場所が、1~2年後には殆ど姿が見えなくなりました。

【変形菌】

違うかもしれないけど・・。

変形菌とは、「変形体と呼ばれる栄養体が移動しつつ微生物などを摂食する動物的性質を持ちながら、小型の子実体を形成し、胞子により繁殖するといった植物的(あるいは菌類的)性質を併せ持つ生物」という変わった生き物だそうです。

この生物に魅入られ、追い求めている人たちも多いそうです。私も、ヤツシロラン類の実生栽培実験で、キノコの菌糸類を飼育(動く生き物のようなので)していますので、それを越えた面白さのある生物だと思っています。

番号に続く名前は、Web検索して似たものを書いてみました。正しい名称が分かる方は、教えてください。

①?

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子実体でしょうか?胞子で覆われたような姿です。右の写真にはキノコの子実体との間にオレンジ色の物体が見えます。これも変形菌でしょうか?

②エダナシツノホコリ?

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白いイソギンチャクが群れているようです。Web検索すると、ツノホコリ科ツノホコリ属・・エダナシツノホコリに似ています。

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Zp7091442 Zp7091438

上の写真をクリックして見ると、イソギンチャクの触手のような部分に腺毛のようなものが見えます。これが子実体だそうです。

先端部に穴が開いているように見えますが、内部の透明度が高いため、先端から透けて見えるので筒状と錯覚すると書かれていました。

③クダホコリ?

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タラコかジャンボタニシの卵のようです。Web検索すると、粘菌類ドロホコリ科・・クダホコリに似ています。

◇今日は、天気が崩れるとの事なので、内職の図面描きをしています。たまにやると目が疲れます。ついでにブログ記事も早めにアップしました。

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