エンシュウムヨウラン(富士市)
今年は、この植物も姿を現すのが遅れていました。
数年前、萌が野生動物の臭いを追って入った林内で、偶然見付けました。萌
のお手柄です。株密度の高い自生地です。
この植物も、シカと思われる食害に遭った年があります。刈り取り対象の雑草だけ、食べてくれれば良いのに・・。
なかなか花が開かず、左のような状態で萼片が落ちてしまうものが殆どです。でも、地上部が無事なら果実を付けていますので、自家受粉もあるのかと思っています。
「副萼の下の膨らみ」がこの植物の特徴の一つだそうです。副萼?・・花の付け根の黒っぽく汚れたような部分だそうです。素人の私には「花の付け根のすぐ下」の方が分かり易い・・
。
藪蚊に刺されながら撮りました。この花はピント合わせが難しい・・。
コハクランを思わせるような色の萼片です。変異種のキバナもあるそうです。一度出会ってみたいものです。

唇弁の先端に、ピントを合わせたつもりです。
「エンシュウムヨウランは、黄色の肉質の毛があり・・」と表現されていました。ウスギムヨウランは、この毛が赤紫色を帯びるそうです。

斜め横から撮ってみました。ワニの下顎を連想・・。
2~3年前、これが結実するまで下草を刈り取らないよう、地主さんにお願いしました。他が刈り取られていたのに、まだ無事ですからお願いを聞いてくれたようです。地主さん、有難う!
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