季節だより観察会①-2
観察会の続きです。
開始前の駐車場で見つけたカヤラン。小さな株ですが、蕾が見えています。
最初は、マメザクラの解説から・・。富士山周辺に生える事から、地元ではフジザクラと呼んでいます。富士川以西には無く、東は関東くらいまで分布していて、富士山周辺が発生地ではないかとの事でした。
富士川が植物分布の境になっていると伺いました。確かに、富士市、富士宮市で見られない植物が、静岡市に行くと当たり前のように見られる事があります。
右は、この季節にフジザクラと共に目に付く白い花・・モミジイチゴです。花の中を覗くと、マメザクラに比べて無表情な感じです。
キクラゲの仲間。ぷにぷに感がたまりません。シイタケ、ナメコと共に、キクラゲを植菌してみたのですが、キクラゲだけ全然出て来ません。どうしてだろう?
シュンランも彼方此方で咲いていました。後頭部を見て、萼片の中を想像しました。でも、人がいたため、メクラ撮りしか出来ませんでした。側花弁の奥が魅力的でしょ?
シルクのような毛を纏った新芽が、彼方此方で目に付きました。左はオオバウマノスズクサかな?
道路脇で、鶯神楽(ウグイスカグラ)が咲いていました。私はこの植物を初めて見た頃、ウグイスカズラと呼んでいました。スイカズラ科スイカズラ属なので・・。漢字で書かれた名を見て、「カグラ」であることを知りました。一人で学ぶとこんな事ばかりです。
右は、ムラサキシキブの新芽(葉裏)です。「星状の毛」を観察しました。今まで気にして見た事がありませんでした。
スゲの仲間も良く分かりません。雄花と雌花をズームしてみました。これは、カンスゲではないかと教えて頂きました。
最後に、テンナンショウ属の観察です。仏炎苞を捲らせてもらいました。「付属体の先端が鍵状にくびれる」・・スルガテンナンショウのようです。萌の散歩道にも、斑入り葉のスルガテンナンショウが生えています。
テンナンショウ属の大半は、「普通は雌雄異株。栄養状態で変化し、大きくなると雌株になり、小さいと雄株となる。両性の時もあり、仏炎苞を上から覗くと確認出来、雄花は仏炎苞の筒部の基部に隙間がある。」と書かれていました。面白い植物ですね。
これで、観察会の記事はお終いです。一人歩きも気ままで良いですが、こういう観察会も楽しいものです。関係者の方、有難う御座いました。
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