ヤマウツボ(富士山)
この不気味な植物は、私が知る範囲では、毎年この場所が一番沢山出て来ます。
ざっと数えて、40本以上はありました。落ち葉と同系色なので、うっかりすると踏みつけてしまいそうです。

不気味でしょ?ヤマウツボは、ブナ科などの木の根に寄生する無葉緑植物です。
触角のようなものは、メシベの柱頭です。萼片には毛が目立ち、茎にも軟毛が生えていました。
「静岡県産希少植物図鑑」には、地上部に軟毛があるものは、ケヤマウツボで「県内に母種のヤマウツボは少ない」と書かれています。
左はメシベの柱頭だけ出ていますから、開花間もない花のようです。図鑑には「花冠の上唇は下唇よりずっと長い」とあります。白っぽい部分が上唇で、紅紫色の部分が下唇のようです。私はまだ見た事はありませんが、白花もあるそうです。
ところで、これに似たオニクは、滋養強壮などに効果があると言われていますが、ヤマウツボは食用になるのでしょうか?食べた事のある方は、いないかな?
◇オマケ
このエリアに生えていました。これって斑入り葉で良いのかな?
◇お願い
このブログを見てくださっている方で、富士市から近い場所でナベワリの発芽を確認された方がいたら教えてください。5月12日に花を見られる状態だと助かります。例年なら、タチガシワと共にナベワリが発芽しているのですが、私の観察エリアではまだ出ておりませんでした。何卒、宜しくお願い致します。
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