新たなエリアのコハクラン
この日は、車の燃料が少なく心配でしたが、給油せず亜高山帯へ向かいました。すると、間もなく「給油してください」のメッセージが出ました。
D5のコンピューターが、残りの走行距離を表示しています。50kmになったところで数字が表示されなくなりました。少し余裕のある事は取説で知っていましたが、気になるので当初の目的地まで行くのを止めました。
そして入った林内で・・。
針葉樹の香りを浴びながら、植物の写真を撮りました。これはトウヒだと思います。似た植物にイラモミがあるそうです。トウヒは葉の断面が菱形で、イラモミは四角形だそうです(←間違っていたら教えてください)。
ジンヨウイチヤクソウが、彼方此方で見られました。この辺りでは、コイチヤクソウ、コバノイチヤクソウも見る事が出来ます。
「あっ、コハクランだ!」このエリアに入ったのは、初めてです。まさか、ここで出会えるとは思ってもいませんでした。また、GPS登録エリアが増えました。
更に探索すると、結構生えていました。右の大きな葉の株は、倒木の影に身を隠すように生えていました。
この日最後に、出会ったコハクランです。
この場所でも、果実を確認する事は出来ませんでした。結実する株が少ないのか、それとも野生動物や虫に食べられてしまうのか分かりませんが・・。受粉の手助けをしてやれば、種を飛散させるまで残る果実があると思います。そうすれば、この辺りに吹く強烈な風によって更にエリアを広げてくれる事でしょう。
数年前、この希少種の野生ランと出会ってから、彼方此方探索して歩きました。当時、葉の確認出来なかった場所にも、生えて来ています。そして、開花株も見られるようになりました。深山の野生ランは、実生から開花まで案外早いのかもしれません。
山の神様、新たな出会いを有難う!
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