ツチアケビとキバナノショウキランの果実
今日は、結局一日中雨降りでした。午前中に墓参りと雑用を済ませ、午後はパソコンデーターの整理をして過ごしました。
ツチアケビとキバナノショウキランは、一般的なラン科植物と違い果肉の中に種を宿します。両方の果実を観察してみました。
【ツチアケビ①】
標高:1,000m辺りで・・。
この場所のツチアケビは、5年前に果実を見てからずっと姿を現しませんでした。そして今年、当時と同じく2本の株が姿を現しました。5年間、地中で養分を蓄えていたようです。
初めてこの果実を見た時は、とても驚きました。
【ツチアケビ②】
左はコンデジ、中はデジイチで撮りました。かなり暗い林なので、私の腕では上手く撮れません。
ツチアケビは、塊茎ではなく地下茎に養分を蓄えるそうです。その地下茎が露出していました。
ちょっと不気味・・。鱗片葉が見えています。ナラタケの菌から養分をもらうそうです。ここはシメジを栽培していたそうですが、修善寺ではシイタケ栽培の跡地に沢山生えていました。ナラタケが好む場所なのかな?
9月12日に撮った写真です。果柄がまだしっかりしていましたので、熟すのはもう少し後かと思っていました。
この場所では、花の時期に小さな株まで入れて35株も確認出来ました。果実も、写真の場所以外にも幾つか確認出来ました。
10日の間に、すべて何者かに食べられていました。シカかイノシシ、あるいはその他の動物でしょうか?イノシシならもっと荒らしてあるはず・・。私はシカではないかと思います。
ハクビシンのような小動物も考えられますが、この場所では、以前キバナノショウキランの花と一緒にアオスズランも食べられていました。そして、食べ残しもないくらい綺麗に食べてありましたので、作物を食べられた経験からハクビシンではないと思います。
食べられた果実は、種子が発芽するくらいまで成長したのだろうか?それなら、どこかに蒔かれて子孫を増やしてくれるだろうけど・・。
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