ヤツシロラン類栽培実験(9月上旬)
今日は、もっと天気が悪いはずだったのでは?日差しが強くて、萌の早朝散歩から汗だくでした。
またまた、女子受けのしない記事で恐縮です。ヤツシロラン類(一部違いますが)栽培実験の容器を、覗いてみました。
【実験容器①】
この容器には、私がまだ花を見た事の無い菌従属栄養植物(腐生植物←古典的な名称だそうです)の塊茎が入っています。掲載した写真は、その自生地の部材から発生した菌糸です。
このまま増えてくれると嬉しいけど・・。
菌糸が栄養を吸収するための部材が少ないので、このままでは絶えてしまうと思います。身近で手に入る部材を入れると、違う菌糸が繁殖してしまうかもしれません。これも賭けになりますが、思い切って入れてみようと思っています。
これは、アキザキヤツシロランの実生栽培容器です。孟宗竹の板には、白い菌が繁殖しています。右は実生発芽して頑張っている塊茎です。クロヤツシロランに比べて成長が遅い・・栄養をもらうための菌糸が、不足しているのかもしれません。
自生地の開花時期はもう直ぐです。クロヤツシロランのように、一年足らずでの実生開花は無理でした。でも、何とかここまで辿り着きましたので、花を咲かせられるまで頑張ろうと思います。
スギの葉に絡みつく菌糸・・。これは、クロヤツシロランの自生地から採取した菌糸ではありません。ベニシュスランとハクウンラン、ヤクシマヒメアリドオシランなどが自生していた林の部材を入れました。スギの葉を積み重ねた容器には、一年を通してこのような白い菌糸が見られます。
実験容器の菌糸の成長を見るのは、楽しいものです。一般の植物栽培より、面白いかも?
この容器には、写真でしか見た事の無いあるラン科植物の種を蒔きました。一年が過ぎ、八分の諦めと二分の期待を持っています。もしかしたらプロトコームが出来、スギの葉の中で菌糸から養分を吸収して、地上へ姿を現す時を待っているのかもしれません。二分の期待は、一年を通しての菌糸の安定度です。でも、その菌糸が、発芽成長に適したものか分かりませんが・・。
「あっ、塊茎かな?」と思ったら、とても小さな巻貝でした。左の写真の隅に見えるのは、プロトコームかな?なんて諦めきれずにいます。
綺麗な貝ですよ。顕微鏡モードでズームしてみました。
このところ、台風が続いてやって来ますね。無事通り過ぎてくれると良いけど・・。
※素人なのに、難しいものに挑戦しています。表現や内容に、間違いがありましたら教えてください。
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