ツリシュスラン(富士山)
せっかくの休みなのに、台風の影響で午後から崩れるとの予報でした。
早朝、萌の散歩に行く前の富士山です。笠雲がかかり、横に不気味な雲が待機しています。「昼までに帰ろう!」と言う事で、お目当ての植物を見に行って来ました。
ところが、富士山は早くから機嫌が悪く、瞬く間に雲に覆われた上に雨が降り出して来ました。
お目当ての植物はこれ!
7月上旬、着生していた樹木から落下していた株を撮りました。私が初めて目にしたツリシュスランです。
そして、今日は別の場所を教えてもらい、そこを探索すると・・。
【第一の場所】・・イタヤカエデに着生
「あった!」・・花穂が見えていますが、見頃は過ぎて子房が膨らんでいます。
デジイチ+18・8倍ズームレンズではこれが限界です。
時々日が射したりしましたが、雨が止まず濡れたレンズを拭き拭き撮りました。
かなり画質が落ちますが、更にズーム!デジタルズーム併用です。
【第二の場所】・・ブナに着生
そして、山の神様はもう一つ嬉しい出会いをくれました!第一の場所から離れた林で、ブナの巨木を見上げていると、剥がれかけた地衣類のようなものが見えました。
「何だろう?あっ、ツリシュスランじゃないか!」こんなところで出会うとは・・。
雨が止まず、暗い写真になってしまいました。
こちらは、一番上の一房を覗き、花弁が褐色になって子房がかなり膨らんでいました。
ツリシュスランは、環境省RDB、静岡県ともに絶滅危惧種の指定はありません。でも、多くの都道府県で、危惧度の高い絶滅危惧種に指定されています。静岡県では、自生種と認識されていないのかもしれません。
山の神様!今日も有難う!写真が撮り難かったけど、雨も涼しかった!
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花キチさん、今晩は。
電車で、JR富士駅か吉原駅、或いは新幹線の新富士駅でしたら送迎できます。
メールお待ちしております。
投稿: やまぶどう | 2018年10月23日 (火) 19時02分
ありがとうございます。
やまぶどうさんのように山を歩き回りたいですが、中々時間も限られています。
車が無いので電車だとなおのこと制限がありますが、その分頑張って花探しをしています。
花の植生もご存知ですし、観察眼も素晴らしいのだと思います。
絶滅危惧種の花がいつまでも残◜っていることが大事ですね。
又メールさせていただきます。感謝します。
投稿: 花キチ | 2018年10月23日 (火) 08時22分
花キチさん、お早うございます。
希少種の記事に関して、場所を知りたいとコメントやメールをくれた方が何人かいました。
前コメントのような内容を投稿すると、殆どの人がなしの礫でした。
中には、閲覧者の多いブログの管理人さんもいました。
いろいろなしがらみがあって仕方なく案内すると、その友人にも教えたいと言われます。
そんな事があってから、情報開示に関して更に慎重になりました。
花キチさんは、ご丁寧なコメントを返してくださり、心情をご理解いただけたとの思いから少しホッとしました。
私と同じように、一人で歩かれる事が多いようですね。
樹海を探索されたようですね。
ここは樹海と違う場所(かなり離れています)です。
これに懲りなければ、来年花の時期頃、コメント或いは下記までメールください。
yamabudou@hotmail.com
投稿: やまぶどう | 2018年10月23日 (火) 06時16分
こんにちは
お返事ありがとうございました。分かっています。
盗掘やら色々な人がいるので慎重になりますよね。
昨日はさっそく樹海に探しに行きました。しかしあまり上を見すぎて気持ちが悪くなり諦めました。
やはり花の時期にならないと探せませんね。私のほうは高尾が主なのでやはり盗掘の問題が常にあり花も見つけてもあまり教えられないです。
今まで一人で探して色々な変わった花を探してきました。先日はムラサキセンブリの八重を見て喜びました。
やまぶどうさんはよく植生がわかっていらっしゃるので感心しています。勿論花探しの歴も私とは違いますよね。研究されていて感心します。
これからも拝見させていただきますので楽しい写真を見せてくださいね。
投稿: 花キチ | 2018年10月22日 (月) 13時57分
花キチさん、お早うございます。
私の探索範囲は狭く、その大半が静岡県内或いは富士市内です。
ナツエビネも富士市内で見付けました。
ツリシュスランを探すのは、これからの季節が一番良いと思います。
高所に着生している事が多いので、落葉した頃でないとなかなか見つかりません。
今迄は、イタヤカエデやブナの木で見付けました。
この2~3年の間に、地元の山にはピンクのテープが目立つようになり、彼方此方で希少植物が姿を消しています。
倒木に生えていたフジチドリ、その近くのスギラン、数十本生えていたオオバナオオヤマサギソウ、群生していたフガクスズムシも姿を消してしまいました。
花キチさんのように、純粋に野生ランに出会いたい人ばかりではなく、観察会に便乗して自生地を知り、希少種を採取していく輩がいるのだと思っています。
そんな現実を目の当たりにして、慎重になってしまった私に出来る事は、情報拡散を控える事くらいです。
この場で直ぐに、ご案内しますと言えない事をご理解ください。
投稿: やまぶどう | 2018年10月21日 (日) 05時47分
早速お返事ありがとうございます。
何時もランを探す情熱が伝わってきます。
ナツエビネも千葉の方にお出かけですね。私も今年は千葉で林道脇で目撃しました。
ツリシュスランは長年見たかったランですが鳴沢の先生の観察会が駄目になりみることが出来なくなりました。
その季節に行けば探せるでしょうか?以前かなり背の高い木に咲いていると言われても見おることが出来ませんでした。
来年頑張って挑戦するしかないですね.
投稿: 花キチ | 2018年10月20日 (土) 18時00分
花キチさん、今晩は。
私の拙いブログを見てくださってありがとうございます。
富士山の観察会・・山梨県でしょうか?
以前、某団体の観察会の翌週に姿を消していたと、山梨の方から聞いた事があります。
私は一人歩きが多く、情報交換する相手が殆どいないため、自力探索が主です。
第一の場所は師匠でもある先輩が見つけ、第二の場所は私が見つけました。
この場所を知る人は少ないと思います。
ただ、高所に生えるため、私の腕とカメラでは思ったように撮れません。
ご両親の介護、とても大変な事だと思います。
私も年老いた母がおりますが、車椅子を使用している事もあり、施設でお世話になっています。
嫁がマメに面会に行ってくれますが、いつも漫才のようなケンカをして帰って来ます。
お互いの気遣いは必要ですが、思った事を言い合える関係も良いものだと思っています。
嫁には頭が上がりません。
普通に見られる植物を勉強中です。
名前など間違っていたら教えてください。
またコメント頂けると嬉しいです。
投稿: やまぶどう | 2018年10月20日 (土) 17時42分
初めまして。いつもブログ楽しみに拝見させていただいています。
ツリシュスラン見たいものです。以前富士山の観察会で見に行きましたが株が木から落ちて、花が咲きませんでした。
その後両親の介護で観察会に行けず、そのち観察会も無くなったようで見れません。
昔の場所とは違う気がします.是非知りたいものです。
羨ましい限りです
投稿: 花キチ | 2018年10月20日 (土) 08時42分