野生ランの受難
今年は、アオスズランの花を見逃してしまいました。そう言えば、同属のカキランもです。
アオスズランの株は、良く見かけますが、私の探索範囲で花を見るのは意外と難しいです。
左は標高2,300m、右は1,300m辺りで見つけたアオスズランです。いつも思うのですが、私には両者が少し違って見えます。今年は、花をちゃんと撮って比較しようと思っていたのですが・・。

標高2,300m辺りの株は、花が終わり花柄子房が膨らんでいました。8月半ばでは仕方ないか・・。デジイチで、ストロボ使用と無で撮ってみました。カメラの知識が殆ど無い私には、コンデジのLEDリング使用が一番自然に撮れます。
この辺りでは、毎年数本見かけますが、同じ場所で翌年続けて見る事は殆どありません。こちらは悪い小父さんに連れ去られたのかもしれません。
そして、標高1,300m辺りで見付けた株(最上段の中と右)は、二本とも何ものかに食べられていました。シカだと思います。
葉が穴だらけです。他の植物の葉を食べれば良いものを・・。
この標高のアオスズランは、茎が伸び始めた頃、虫に食べられる株が多く、蕾を付けた姿になかなか出会えません。人、シカ、虫・・周りは敵ばかりです。
このキバナノショウキランも、シカに食べられたようです。今年は、オニノヤガラと黄色系のキバナノショウキランもシカに食べられたと思います。
富士山に生えるラン科植物は、受難続きです。
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