コハクラン
初めてこの野生ランと出会ったのは、9月上旬・・果実を付けた姿でした。その後、GPSを持って分布を記録して歩きました。以来、春、夏、秋と年三度は様子見に行っています。
大きな葉はもちろんですが、このように小さな葉を見つけた時も嬉しいものです。子孫を残してくれているのです。
こちらは、大きな葉です。白い主脈は、晩秋からこのように赤っぽく変色します。そして、雪の下敷きになり地面に伏せていた葉は、気温の上昇と共に起き上って来ます。
こちらは、バルブが露出していました。左上のバルブは、何者かに齧られたのでしょうか?
全てではないようですが、今年の葉は秋に黄色くなり、バルブの下から新しい芽(葉)が出て来ます。その芽の途中に新たなバルブが出来ているのを見た事があります。イチヨウランと同じく、秋に葉の更新があるのです。
倒木の陰に隠れて生えていた一家。葉幅などから見ても、こういう場所の方が生育が良いようです。
待ちきれないので、昨年撮った花を載せておきます。今年の開花は何時頃になるだろうか?
あと何年、この地を訪れる事が出来るか分かりませんが、この環境が変わらず、何時までも子孫を残して行ってほしいと願っています。
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