イチヨウラン(富士山)
亜高山帯下限付近の針葉樹林で、イチヨウランの様子を見て来ました。
もう花茎が伸び、蕾が起き上っていました。この辺りでは、鶉葉のイチヨウランが見られます。
少し離れたところでは、葉脈が白い葉でした。右の土を掘り起こしたような痕は、野生動物によるものだと思われます。株が無事で良かった!
「二枚葉のイチヨウラン!」と一瞬驚きましたが、二株が向かい合わせで生えていたのです。コハクランは二枚葉を見た事がありますが、イチヨウランはまだありません。
イワダレゴケに守られている株・・コケを退けると、蕾が隠れていました。シカの食害と思える株を見た事があります。こうしてコケやバイケイソウ、テンニンソウなどの下草が悪い小父さんや野生動物から守ってくれています。
こちらもコケや下草に守られています。左の写真にはとても小さな葉が写っていました。実生、間もない株のようです。
一・二年前までは、未開花株だったものが蕾を付けていました。イチヨウランは、開花までが意外と早い(3~4年くらい)のかも?そして、開花株が同じ場所で何年も見られないような気がします。採取されたのか、食害に遭ったのか、それとも寿命が短いのか?
左は鹿のフンが肥やしになっています。うっかり膝を付けて、写真を撮れません・・。右は、立ち枯れた針葉樹に生えていました。
このエリアではは、20数株の蕾を持った株を確認しました。最初に見た時より、増えていると思います。さて、後どのくらいで開花するだろうか?
« アキザキヤツシロラン実生栽培実験 | トップページ | ギンランとエビネ(富士市) »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント