アキザキヤツシロラン実生栽培実験
アキザキヤツシロランの、実生栽培実験容器を覗いてみました。
アキザキヤツシロランは、自生地の竹林の部材で実生実験を始めました。種が膨らみ始めて、喜んだのもつかの間、そのまま進展なく融けてしまいました。竹林の部材(竹の幹や葉)は、クロヤツシロランの実生実験に使用したスギの部材に比べて、乾燥し易い(保湿力が低い)事に気が付きました。
それは、スプレーなどでマメに湿度を上げてやれば良いのですが、もう一つ大切な事があるのではないかと思うようになりました。でも、今回はプロトコームの姿を見る事を目標にしようと考え、あえてその対策はしない事にしました。
これは、アキザキヤツシロランの種です。TG-4の顕微鏡モードで撮りましたが、とっても小さな種です。
これって、プロトコームではないでしょうか?クロヤツシロランの数とは、比べ物になりませんが・・。
更に接写。
少しずつですが、菌糸も伸びています。ブログ記事用に、写真を編集していて気付いたのですが、撮影用に裏返した竹の板の裏にもプロトコームらしきものが出現していました(右の写真)。クリックして見てください。
このままそっとしておこう!
この二つの実生実験容器には、ある腐生植物と、実物を見た事の無い希少植物の種を蒔きました。どちらにも、ベニシュスランやハクウンラン、ヤクシマヒメアリドオシラン等の自生地の部材を入れました。今のところ、菌糸は順調に育っています。この菌糸は、蒔いた種に発芽の養分を与えてくれるだろうか?
もう一つついでに・・。
クロヤツシロラン、第二ステージの「その2」です。先日の記事から更に根状器官が伸びて来ました。トウヒの球果は持ち上げようとしたけど動きません・・。下側に菌糸が蔓延っているようです。
今日は、午前中だけ亜高山帯の針葉樹林へ、イチヨウランの様子見に行って来ました。様子を、見てもらいたい人がいるので・・。午後は、当てにしていた家族に逃げられ、仕方なく一人で畑の草取りをして来ました。
« 今日出会った着生ラン | トップページ | イチヨウラン(富士山) »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「腐生植物」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
- ヤツシロラン類根状器官の様子(2020.10.04)
- 散歩道のクロヤツシロラン(2020.10.03)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント