2015年の思い出②(クロヤツシロラン実生栽培-2)
今日は寒い朝でした。萌の散歩の時、裏の畑が霜で白くなっていました。
クロヤツシロランの花が咲くまで、期待と不安の日々でした。最初に伸びて来た花茎は、夏の暑さで傷んでしまいました。正直、かなり落ち込みました。実験容器の置き場を変えて、仕切り直しです。
そして・・。
ついに花を見る事が出来ました!これが、実生発芽させたクロヤツシロランの初花です。
小さな容器の中に咲いているので、そのまま撮るにはこれが精一杯でした。貴重な開花株ですから、いつもの反則技(花茎を支柱などで起こして撮る)を使う気にはなれませんでした。
塊茎は沢山出来ましたが、一年目で花を付けるのは使用した栽培容器の中では、5~6株くらいです。二番目の花からは、反則技を使いました。
こちらの花は、唇弁が閉じています。殆ど光を当てずに栽培したせいか、自生地で見る花より色白です。
唇弁を開いた花。こうして見比べると、色や形が少しずつ違っています。
こちらは色白の花です。真ん中に頭(葯)を抱えたお坊さんがいます。
実生栽培ではありませんが、ついでに・・。
海亀に乗った白髭海賊団の船長(家族の感想)・・竹林に生えていたクロヤツシロランです。竹林の花は、スギ林の花に比べて赤っぽく感じます。菌糸の違いだろうか?
まったくの素人の私が、種蒔きから一年足らずで花を咲かせる事が出来たのも、師匠の長年の研究のお陰です。とても貴重な体験をさせて頂き、感謝しております。
« 2015年の思い出①(クロヤツシロラン実生栽培-1) | トップページ | 2015年の思い出③(腐生植物) »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「腐生植物」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
- ヤツシロラン類根状器官の様子(2020.10.04)
- 散歩道のクロヤツシロラン(2020.10.03)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント