2015年の思い出①(クロヤツシロラン実生栽培-1)
今年は仕事が忙しく、思ったように山歩き出来ませんでした。
昨年秋から今年の9月頃まで、こんな景色の見える場所に常駐して現場管理をしていました。中央の白い部分が雪を纏った富士山、手前側に見えるのが愛鷹連峰です。
私にとっては、気忙しくかなり厄介な仕事でしたが、なんとか無事に終わってホッとしています。
今年の思い出の一番手は、昨年秋から挑戦して来たクロヤツシロランの実生栽培です。腐生植物の実生栽培初挑戦なので、分からない事ばかりでした。不安と焦りの中、無事花を咲かせる事が出来ました。
両側から根状器官(仮名)が伸び、やがて中央部に塊茎が姿を表して来ました。片方が長い・・。
塊茎が大きくなり灰褐色になって来ました。良く見ると、先端部が白く芽のようになっています。
そして、塊茎の先端部が伸び始めました。花茎が伸びて来たのです。この頃、根状器官の所々に、イボのようなものが出現しました(右の写真の左下)。
更に伸び、萼の中から蕾が姿を表しました。右が一番最初に開花した蕾です。茶色くなった時は、枯れ始めたのかと不安でした。
違う株も蕾の先端が見えています。蕾が横を向き、ついに開花しました!自生地の花は地際に咲きますが、こちらは花茎が伸びて咲きます。遮光したせいなのかも?
実生開花した花は、次の記事で・・。
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ヒナノさん、今晩は。
新たな挑戦は、ワンランク上だと気付き始めました。
でも、このとても興味深い実験は、挫折しても続けて行きたいと思っています。
とんでもない道への御招待、有難うございました。
来年も宜しくお願い致します。
投稿: やまぶどう | 2015年12月31日 (木) 22時16分
2015年度も終りですが、腐生植物達良くまとまりましたね。
何と言ってもクロヤツシロランの実生から開花まで一年足らずで
やってしまった訳ですから流石です。
来年はまた新しい挑戦を期待します。
投稿: ヒナノ | 2015年12月30日 (水) 17時40分