スギ林に生えるベニシュスラン(富士市)
植物観察をし始めた頃、落葉広葉樹林が好きでした。どちらかと言うと、スギやヒノキの林には魅力を感じませんでした。でも、歳月を重ね彼方此方歩く内に、亜高山帯の針葉樹林はもちろんですが、スギやヒノキの林にも魅力的な植物の生える事を知りました。
果実を付けた株を発見!思えば、この植物との初めての出会いは、果実を付けた姿でした。

ピンボケですが・・。この中に粉のような種が詰まっています。堆積したスギの葉の中に潜む菌類によって発芽するそうです。
このスギ林には、ハクウンラン、ヤクシマヒメアリドオシラン、ヒメフタバラン、エビネ、トンボソウ、オオバノトンボソウ、ヒトツボクロ、コクラン等の野生ランが生えます。近くのヒノキ林には、アオフタバランとこの標高では珍しいイチヨウランが生えています。スギやヒノキの林も侮れません。
クラマゴケの中に目立つ白っぽい葉は、シロバナイナモリソウだと思います。冬は地上部が枯れ、休眠するのかな?

前日の雨で、花芯に水滴が溜まっていました。もう少し条件の良い時に出会いたかった・・
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