ジコボウ(ハナイグチ)
久々に山歩きして来ました。早朝家を出て、亜高山帯の針葉樹林へ着いたのは7時頃でした。
彼方此方に、キノコ採りの小父さんが車を止めていました。私は植物観察が目的ですが、林内で出会う小父さんはみんな不愛想です。そんな小父さんから離れて、初めてのエリアに入りました。
すると・・。
「あっ、ジコボウだ!」
私がこのキノコを覚えたのは、数十年前に仕事で滞在していた長野県の安曇野でした。近くの川でイワナ釣りをしていて、このキノコを見つけました。名前を教えてもらおうと、2~3個持って帰ると、下宿先のお婆さんが「何処に有った?美味しいキノコだから今から採りに行こう!」という事でその場所へ引き返しました。
苔の中から顔を出していました。こんな光景を眺めるのも、久しぶりです。
左はこの日見つけた一番大きいジコボウです。傘の直径が10cmくらいありました。傘の裏はスポンジのよう(管孔というそうです)になっています。
横顔。ヌメリのあるツバもこのキノコの特徴です。
こんな光景が彼方此方で見られました。予期せぬ出会いのお陰で、コンビニ袋がいっぱいになりました。山の神様、今日も有難う!
最後に、キノボリイグチとジコボウ(ハナイグチ)のツーショットです。
ジコボウの名前を教えてくれたお婆さんは、昨年他界されました。ジバチの炊き込みご飯、干瓢の作り方などいろいろな事を経験させて頂きました。
このキノコを見る度、お世話になったお婆さんの事を思い出します。合掌!
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