冬支度をしたイチヨウラン(富士山)
花の時期以外でも、希少種の野生ランに出会うと嬉しいものです。この日も嬉しい出会いがありました。
深山の野生ランは、もう冬支度をしていました。
白っぽい葉は今年頑張った葉で、緑色のカールした小さな葉が来年頑張る葉です。コハクラン等もそうですが、深山の野生ランは秋に葉の更新があり、来春に備えます。冬になると、この辺りは雪に覆われてしまいますので、雪解けを待っていたのでは開花~結実が間に合わないから、秋に新しい葉が出るのだと思います。
更に斜面を歩いていると・・。
木漏れ日を浴びた白っぽい部分が気になりました。苔に隠れたキノコかと思って近づいてみました。
「あっ、イチヨウランだ!」この一角だけで、クリーム色の葉が、ざっと数えて35枚ほどありました。私の探索範囲では、こんなに群生している所は稀です。
今年の葉と来年の葉・・正確には、昨年の秋に出た葉と今年の秋に出た葉ですが・・。
イチヨウランは、標高1,600mくらいから上の亜高山帯に生えています。でも、標高の低い所の花に比べて、高い所の花は丈が短く更に可憐な感じがします。
この場所は、GPSに登録しました。来年が楽しみです。
« コケモモの果実(富士山) | トップページ | ツバメオモトとタケシマランの果実(富士山) »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント