2014年の思い出(無葉緑植物)
【ヒナノシャクジョウソウ】
観察仲間が、以前別の場所に生えていたというベニシュスランを確認に行って、ヤクシマヒメアリドオシランとヒナノシャクジョウソウを見つけたと連絡がありました。我慢しきれず、仕事帰りに薄暗い林内に寄ってみました。
まだ見た事が無かったため、ヒナノショクジョウソウの大きさが分かりませんでした。この日は諦めようとしたところ、足元に小さな白い星のようなものが見えました。何かの花が落ちたのだろうと思い、屈んで見ると・・「あっ、これだ!」こんなに小さいとは思いもしませんでした。
見つかって良かった!花の数が株によっていろいろです。
ヒナノシャクジョウソウは、静岡県版レッドリストで要注目種N-Ⅲ(個体数を減少させる影響は可能な限り生じないよう配慮する)に指定されています。排除する→注意する→配慮する・・何と言うか、この区別通りの対応をしているのでしょうか?何にもしていないような気がしますけど・・。全部排除するで良いんじゃないかと思いますが如何でしょう?
左の写真で隣に写っているのがヤクシマヒメアリドオシランの葉です。そして、二週間後、ヒナノシャクジョウソウのその後の様子を見に行きました。そこで、右の写真を撮るために邪魔な枝を退かすと・・。
見馴れない植物が生えていました。金平糖のような実、この色・・もしかしたら?
こちらにも・・。
ヒナノシャクジョウソウの生えている場所には、かなりな高確率でホンゴウソウも生えるそうです。養分をもらう菌糸が一緒なのでしょう。もしかしたら、前記事のベニシュスランが生えていた場所でも見つかるかもしれません。似た環境でしたから・・。
ホンゴウソウは、環境省第四次レッドリストで絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されています。
【トラキチラン】
今年、この植物に出会えるとは思ってもいませんでした。来年、再来年の目標にしようと思っていた腐生ランです。
ストロボ発光でもピンボケ・・。唇弁が、他の野生ランとは逆さまに付いているのはなぜだろう?
こちらは、唇弁の斑紋が無い(素芯花)か、あるいは薄いタイプです。
トラキチランは、環境省第四次レッドリストで絶滅危惧種ⅠB類(EN)に指定されています。
【ギンリョウソウ】
富士山麓では、ギンリョウソウも良く見かける無葉緑植物です。一般的には、白い花なのですが・・。
中にはこんなピンクがかったものもあります。ベニバナヤマシャクヤクの花を見に行って出会いました。
【ムヨウラン】
近くの林で見つけたムヨウランです。エンシュウムヨウランかな?今迄気付きませんでしたが、彼方此方に生えていました。
今年は、キバナノショウキランも豊作だったようで、沢山の株を見る事が出来ました。
« 2014年の思い出(野生ラン②) | トップページ | 2014年の思い出(斑入り葉) »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「腐生植物」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
- ヤツシロラン類根状器官の様子(2020.10.04)
- 散歩道のクロヤツシロラン(2020.10.03)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
雪ん子さん、今晩は。
お返事が遅くなって申し訳ありません。
もうお出かけになられたようですね。
こちらこそ宜しくお願い致します。
良いお年を!
投稿: やまぶどう | 2014年12月30日 (火) 23時22分
こんばんは
今年もたくさんの植物たちを拝見させていただきました
そして種も送っていただき、ありがとうございました。
30日から出かけますので、これが今年最後のコメになります。
新年もどうぞよろしくお願いします。
投稿: 雪ん子 | 2014年12月28日 (日) 20時44分