狩宿の下馬桜(富士宮市)
今夜も雨・・良く降ります。
桜の名所は、史跡と重なる所が多くあります。富士宮市にある、この「狩宿の下馬桜」もその一つです。
菜の花畑の後ろに見える山は富士山です。そして、左に目を遣ると、茅葺屋根の建物が見えて来ます。その左手に・・。
国指定の特別天然記念物「狩宿の下馬桜」があります。別名「駒止めの桜」と呼ばれ、源頼朝が桜の枝に馬をつないだと伝えられています。
かつては、目通り8.5m、枝張り東西22m、南北16mの巨木だったそうですが、台風などの被害で、現在の姿になりました。樹齢800年以上と言われ、国内最古級のヤマザクラです。
この桜は、アカメシロヤマザクラです。開花時期は、4月10日から20日頃・・まだ少し早いですね。東北地方に、ソメイヨシノの花が咲く頃かな?
西側(茅葺屋根の建物側)から撮ってみました。
周囲には、いろいろな歌碑が立てられています。左は「花見にと 馬に鞍置く 心あり」。右は・・達筆過ぎて分かりません。
眺めていても花は咲かないので、この日はこれでお別れです。
ところで、茅葺屋根の建物は?
富士宮市指定文化財「井出家高麗門及び長屋」です。中央の門が高麗門で、両側の建物が長屋と呼ばれます。
長屋の様子。左が南棟(ウマヤ、ゲスベヤ)、右が北棟(コナシベヤ、マエグラ、ゲナンベヤ)です。ゲスベヤは、堆肥置き場で、コナシベヤは、穀物を加工(調整)するための作業部屋だそうです。
この日は、中に入らずに帰りました。下馬桜の開花時期にもう一度見学に行ってみようと思っています。
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