2013年の思い出③(八ヶ岳)
希少種の野生ランをWeb検索すると、撮影場所として八ヶ岳の名が沢山登場します。一度は行ってみたいと思っていたのですが、導いてくれる人も無く、何処から入って良いのかも分からずにいました。
富士山でイチヨウランやコハクランを観察する事が出来、次に出会いたい野生ランの一つであるホテイランが、八ヶ岳に自生する事を知りました。
これは、春に南牧村のヤマナシノキを見に行った時撮った八ヶ岳です。
特別な思いを持って暫らく眺めていました。私は富士山探索を始めてまだ5~6年年のいわば初心者です。自宅から離れた場所にあるこの山を、日帰りで探索するには、それなりの知識(情報)が必要です。
でも、富士山の亜高山帯を上り下りする事には、かなり慣れたつもりです。富士山でコハクランの葉の更新を観察してから、押さえられない気持ちがつのりました。「良し、何処でも良いから足を踏み入れてみよう!」・・9月14日八ヶ岳某所へ向かいました。
そして・・。
針葉樹林下で、このシワシワの一枚葉を見つけました。図鑑で幾度も目にしていたので、一目でホテイランと分かりました。
小さな葉と大きな葉・・その根元には、花芽らしきものが頭を覗かせていました。この野生ランも、イチヨウランと同じく秋に葉の更新があり、花芽を持って冬越しするのではないでしょうか?
果実(朔果)殻も見る事が出来ました。そしてその近くには、同じく一枚葉の野生ラン、イチヨウランが生えていました。
ホテイランの果実柄は、花後にかなり伸びるようです。これもイチヨウランに似ています。そして帰り道では、右の野生ランと出会いました。ミヤマモジズリです。
更に・・。
この丸い葉は、キソチドリかな?右は、網目模様が目立たないので、ジガバチソウではなくクモキリソウかな?
初めて訪れた八ヶ岳は、探索意欲を掻き立てるのに十分な出会いを与えてくれました。初めて行って、これだけの野生ランを見る事が出来たのです。花の時期ではありませんが・・。
花の写真が無いので、画家Photo shopに描いてもらいました。来年は、ホテイランの花を見に行かなくては!
※またココログの不具合が発生しています。早く治らないかな・・。
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