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2013年9月 1日 (日)

花後のコハクラン(富士山)

今日は仕事が早く終わりましたので、雨樋の修理と裏庭の草取りをしました。ビール二本分くらいの汗が出ましたので、晩酌で補給しなければ・・。

霧ヶ峰湿原の記事はちょっとお休みして、亜高山帯の針葉樹林に生えるコハクランの花後の様子を観察してみました。

昨年秋から今年にかけて、この深山に生える野生ランを追い続けて来ました。そして無事花を見る事が出来ました。その頃から気になっていた事があります。「花が咲いた株は枯れる」「同じ株に続けて花が咲かない」「葉の寿命は数年」・・Web記事にはいろいろな事が書かれています。

Dsc05877

花茎の残る葉は、枯れていました。

Khdsc05878 Khdsc05875

上の葉を引き抜いて見ました。右は花茎の先端に残った果実です。ダメになっているようです。

Khdsc05879

昨年、同じく亜高山帯に生えるイチヨウランが、秋に葉の更新があり、蕾を持って冬を越す事を知りました。それなら「コハクランもそうかもしれない」と思っていたのです。予想通り新しい葉が伸び始めていました。

この辺りは、春先でも林床に雪の塊が残ります。来春になって葉が出るのでは開花~結実と間に合わないから、秋に更新するのではないでしょうか?

Khdsc05889 Khdsc05890

この写真、二株のコハクランのように見えるでしょ。実は左の葉が今年出た新しい葉で、右の黄色くなった葉が昨年からの古い葉です。でも、まだ気になる事がありましたので、脇を掘ってみました。諸先輩には叱られるかもしれませんが・・。もちろん、ちゃんと埋めて置きましたよ。

古い葉と新しい葉は、同じ場所から出ているのではありませんでした。右の写真では分かり難いかもしれませんが、大きな球根の先端から古い葉が出ており、新しい葉はその球根の根元から出いていました。そしてその(茎の)途中から根が出ていました。この部分が新しい球根になるようです。要するに新しい葉は、分球の証です。そして花茎も球根の先端からではなく根元から伸びる事を、もう少し早い時期に確認しています。

でも、疑問は、まだあります。この新しい球根が花をつけるのは何年後だろうか?また、古い球根から花芽は出ないのだろうか?私は出ると思っています。今年見た花の咲く株数から考えて・・。←素人の考察です。詳しい方教えてください。

Khdsc05900 Khdsc05893

コハクランは、深山でひっそりと子孫を増やしています。いつまでもこのまま生き続けてほしいと願いながら、亜高山帯の針葉樹林を後にしました。

今年の7月初めに撮った花を載せてみます。

Kh014

霜降り肉のような唇弁に、琥珀色の萼片。

Kh036

唇弁の形も、萼片の形もいろいろです。

これで、今年のコハクラン探索はお終いです。

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コメント

キレンゲショウマさん、お早うございます。
葉の事がずっと気になっていました。
この日は、ミヤマハンノキの根元も探索しましたが、成果無でした。
交通規制が、コハクランをを守ってくれるかも?
下って上がって・・とても疲れました。

嫁さんは下戸なので、梅シロップを作ってあります。
梅の砂糖漬けも結構いけます。
キレンゲショウマさんは、いろいろなものを作られるので羨ましいです。

 こんばんは!
探究心旺盛なお姿に、いつも感心させられます。
葉っぱの出る様子、勉強させて戴きました。

それにしても汗の量をビール何本・・・に例えるとは・・・
思わず笑ってしまいました。 私なら何だろう?暑い夏は、梅シロップの
炭酸割りでしょうか??

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