被害にあった腐生植物
富士山の林内で、シカ以外の野生動物と直接出会う事はそれほど多くありません。でも、その形跡は至る所で目にする事が出来ます。
今日は、先日見つけた二種類の腐生植物の、野生動物によると思われる被害を観察してみました。
【キバナノショウキラン】
一昨年頃から、何ものかに食べられたキバナノショウキランを目にするようになりました。昨年は、観察していたツチアケビも一週間後に食べられていました。
周囲を見ると花が落ちていました。花は不味いのかな?でも、一昨年別の場所で見たキバナノショウキランは、地上に出ている部分が全て食べられていました。あの場所と食べた生き物が違うのだろうか?
同じく腐生植物のキヨスミウツボは、もっと被害にあっていました。

最初は、この散らばった物体を見て、ツチアケビかと思いました。でも、良く見るとキヨスミウツボの茎でした。地上部に出ている珊瑚のような部分からは想像出来ないくらい地中深くに伸びています。

左は花の部分を食べられています。右は根まで引き抜かれていました。
果たしてこれを食べた生き物は何でしょう?まず、イノシシではないと思います。イノシシならもっと掘り起こしてあるだろうし、こんな中途半端な食べ方はしないでしょう。趣味の野菜畑が幾度か被害にあっているので・・。
やっぱりこれもシカの被害かな?折角見つけたキバナノショウキランも食べられてしまうかも?困ったものです。
« キヨスミウツボ | トップページ | 霧中の植物観察 »
「腐生植物」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
- ヤツシロラン類根状器官の様子(2020.10.04)
- 散歩道のクロヤツシロラン(2020.10.03)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)








キレンgショウマさん、お早うございます。
キヨスミウツボの花を撮ろうとしゃがんだ先に、キバナノショウキランが生えていました。
ここは、今までこの季節に入ったことがありませんでした。
もう少し上に上ると、フガクスズムシの着生した木があったりして、魅力的な場所です。
何とか結実した株が残ってくれるといいのですが・・。
投稿: やまぶどう | 2013年7月24日 (水) 08時17分
こんばんは!
凄い荒らし様ですね。 キヨスミウツボは綺麗な状態でいられるのは
僅かの時期ですね。 今年はまだ出始めばかり見たので綺麗でしたが、
きっともう荒らされているのでしょうね。
キバナノショウキラン沢山見つかって良かったですね。
でも・・・食害が心配ですね~。
今日は、観察会で歩いて来ましたが、色々な植物が食べられて
いました。 困ったものですね。
投稿: キレンゲショウマ | 2013年7月24日 (水) 02時27分