ジネンジョとオニドコロ
山々の木々が紅葉を始めた頃、自然薯掘りの季節になります。自然薯・・私の地域では、長芋と呼んでいます。東海道五十三次丸子の宿「丁子屋」のとろろ汁は、この自然薯を擂ったものです。
ところで、この自然薯に似た植物があります。それは野老(トコロ)です。家の周りに生えている自然薯と野老を観察してみました。
【自然薯/ジネンジョ】
別名ヤマノイモ。地中に伸びる長い芋が食用になります。
自然薯には、このようなムカゴが付きます。これをテンプラにすると、ホクホクして美味しいです。
葉は細長く、対生についています。蔓が枯れると、この葉柄の付け根のところで簡単に折れます。此処が野老と違う部分です。
【鬼野老/オニドコロ】
別名トコロ。根茎は、ショウガに根が生えたような感じで食べられません。
葉の様子。自然薯と比べてずっと幅広です。図鑑では「円心形から三角状心形」と表現されています。
もう一つ違う所は、自然薯が対生なのに対して、こちらは互生です。
朔果も、自然薯と違って細くなっています(ただ、図鑑に載っていたタチドコロの朔果は自然薯と似ていました)。
朔果を並べてみました。左が鬼野老、右が自然薯です。芋と地下茎の比較は、また後日。
あ~ぁ、自然薯を食べたくなってしまいました。
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