コイチヨウラン(御殿場口)
前回(7月17日)二ツ塚から幕岩探索に行った時、このコイチヨウランを探しましたが、姿を確認することは出来ませんでした。
それもそのはずで、こんな小さな葉が地面に貼り付く様に出ているのです。中には、堆積した針葉樹の葉に埋もれているものもありますから、見つからないはずですね。
コイチヨウラン(小一葉蘭)なのに二枚の葉?これは左が花茎を持った株で、右が子株のものです。
この日見つけた唯一の蕾。花茎が伸びても、蕾の状態では見つけるのが難しいですね。開花時期に探索するのが一番良さそうです。
花は、こんな風に下を向いて咲いています。
同じ様に撮ってもこの違いは?薄暗い林にで撮るのは難しい・・。
もう少し下界で咲くハコネランに似ていますが、唇弁の縁に歯芽(ギザギザ)がありません。
唇弁が何ものかに穴を開けられています。
これから下は、マクロレンズで撮った写真です。
1cmにも満たないような小さな花でした。
草丈が短く、デジイチ+マクロレンズでは、この角度から撮る事が難しいです。ファインダーが覗けないので・・。
フォトショップで「自動スマート補正」をしてみました。
少し角度を変えて接近。
ところで、コイチヨウランとイチヨウランは、同じような名前ですが別の属になります。○○フタバランと同じように紛らわしいネーミングですね。
行ったついでに、この野生ランも花後の様子を見て来ましたよ。
ホザキイチヨウランです。一個も結実していない・・。
この日は、見たかったミヤマモジズリの花とコイチヨウランの花を観察する事が出来ました。その上、ムヨウイチヤクソウとの予期せぬ出会いもあり、山の神様に感謝して帰路につきました。
« ミヤマモジズリ(御殿場口) | トップページ | フガクスズムシソウ健在 »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント