技能五輪全国大会②
【建具】
建具も難題です。
課題はこの建具です。
こんな部分がぴったり合うなんて匠の技ですね。面取りがずれればNGです。
曲線部とのぶつかりもぴったり・・。曲線部の加工には、電動工具(ハンディールーター)を使用しても良いそうですが、その他は手加工だそうです。驚きです。
こんな部分もぴったり合わせるには、高度な加工技術が要求されます。
課題図の建具を、支給材と注意事項に従って製作する競技です。この図から原寸図を描く時間を含めて、競技時間は11時間30分だそうです。簡単に出来るものではない事を、競技時間が物語っています。
【木型】
課題見本を見て真っ先に思ったのが、「3D-CAD(コンピューター支援による製図)で描いてCAM(コンピューター支援製造)で作るのかな?」・・ところが、手作業で製作する競技のようです。
CAD/CAMでの製作なら、現在ではそれほど難しい事ではないと思いますが、これを手作業で作るとなると話は別です。
TOYOTAがどうして?と思ったら、自動車のデザインに木型が使われるそうです。
職場の仲間の寄書。皆の思いを背負って、頑張ってください。
大工さんの仕事も、建具や木型もコンピューターや電動機械に頼れば、比較的楽に出来るものもあると思います。それでも実寸図を手描きし、手作業での加工製作を十時間以上もかけて競い合うのはどうしてでしょう?人間の匠の技には、機械では越えられない何かがあるのでしょうか?
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