アキザキヤツシロランのその後(2)
今年は、色々な腐生蘭と出合いました。キバナノショウキラン、ツチアケビ、アキザキヤツシロラン、クロヤツシロラン、オニノヤガラ、ムヨウラン(種だけ)・・図鑑を見るとまだまだいろいろあります。来年は、もっと探して見ようと思っています。
一株標本に採らせていただきました。右側に芋塊と花茎(茶色の部分)が見えます。真ん中辺りから左側が、結実してから伸びた実の茎になります。結実しない花柄は腐って落ちてしまいます。結実してから茎が伸びるなんて面白いですね。
芋塊の拡大。
良く見ると右の部分の小さい芋と分離できそうです。しかもその部分に根が生えています。古い芋と新しい芋・・なんて事はないかな?
種を観察してみます。左の種に緑のアブラムシが一匹集っています。
種を割ってみました。
粉のような、短い毛のような種です。
「あっ、何かいる」種の中にウジ虫みたいなのが入っていました。
昨年、若き研究者からのコメントでクロヤツシロランを知りました。そして今年、このアキザキヤツシロランを初めて見る事が出来ました。私にとって、近い所に生えていたのが幸いして、成長の過程を少しだけ知る事が出来ました。
観察して行く内に、様々な疑問が湧いて来ました。まだまだ腐生蘭の観察は続きます。本当に、面白い植物と出合いました。
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si-mamedeさん、今晩は。
コメント有難うございます。
クロヤツシロランの発芽の記事を、何度か読ませていただきました。凄いですね。
クロヤツシロランの花を最初に確認したのは、スギの倒木の脇ばかりでした。それから数週間後に、倒木から離れた場所でも確認できました。同じように竹林に生えていたアキザキヤツシロランも、最初に確認できたのは枯れた竹の積んだところと、林内の窪地でした。それから二週間後頃には、竹林内の10m四方くらいのところに沢山生えていました。湿気の多いところの方が、ずっと早く花を見る事が出来るようですね。同じ場所でも、開花時期にかなりの開きがあるようです。
実は、今年の夏にご存知のSさんが、富士にやって来ました。後のメールで教えて頂いたのですが、中国の研究者によると、オニノヤガラの共生菌が発芽段階ではナラタケではないと確認されたそうです。
私はウチョウランの実生発芽を少しやっていますが、段ボールの実生床だけでなく、コケや、ススキとゼンマイの根洗い、アザミの鉢植えなどにも出て来ました。鉢植えの場合は、使用した山砂に蘭菌が残っていたのかもしれませんが・・。腐生蘭にも相性のいい蘭菌に相当するものが他にもあったら面白いですね。
腐生蘭に関するWebページでは、他に類を見ないホームページとブログ、これからも楽しみにしています。
投稿: やまぶどう | 2010年12月12日 (日) 22時42分
やまぶどうさん 今日は
今年は不作で何回も見て廻ったが、アキは駄目でした。
クロは林床播種実験で昨年発芽を見ましたが、この種の
腐生ランは林床に播いても発芽しませんね。湿度に関係
があるようです。小さいのが昨年の塊茎ですね。クロと
アキの共生菌も違っているようです。クロよりアキの方
が厄介ですね。今後も観察と実験に励んで下さい。
投稿: si-mamede | 2010年12月12日 (日) 08時08分
キレンゲショウマさん、今晩は。
西臼塚の観察会、お世話になりました。
お陰さまで、アキザキヤツシロランを蕾から種まで見る事が出来ました。次はこの種を別の竹やぶとクロヤツシロランの自生地に蒔いて、発芽させられるか試してみたいです。成長の時期も見た目もそっくりな腐生蘭なのでひょっとしたら?なんて思っています。
来シーズンも、またお世話になります。
腐生植物(蘭)が多いと聞く、丹沢清川村にも行ってみたい・・。来シーズンが待ち遠しいです。
投稿: やまぶどう | 2010年11月12日 (金) 19時31分
うわ~、良く観察されていますね~。
自分にはこんなに根気よく丁寧に見て行く気力はないので、写真でたっぷりと
楽しませて戴きました。
色々な虫が見られたのも大きな収穫でしたね。
来シーズン新しい腐生植物との出会いも楽しみですね!
投稿: キレンゲショウマ | 2010年11月11日 (木) 22時28分