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2010年3月19日 (金)

馬頭観音

馬頭観音は、馬のお墓や山道などの交通の難所に建てられています。この記事では、あまり人目に触れる事のない場所に建てられている馬頭観音を紹介します。

【富士市桑崎黒坂地内】

Batou_kannon_ku8s

吉永郷土研究会さんの案内看板のところから、ヒノキの林を登っていくと二段になった石積みの上に観音様が見えます。台座正面には「内山観音」と刻まれていました。

Batou_kannon_ku2s

道路沿いの看板には、舟光背合掌(ふなこうぜがっしょう)と書かれていますが、丸光背坐像の方が適切な表現のように思います。素人の意見ですが・・。

Batou_kannon_ku3s

少し斜めから・・。

Batou_kannon_ku6s

ちょっと失礼して後ろ姿を撮ってみました。台座には、「明治四十五年三月三日、吉永村桑崎、佐藤金?建立」と刻まれています。

【富士市桑崎駒場地内】

Umaduka_02s

こちらは、吉永郷土研究会さんの看板は無く、同会で発刊されている「道祖神」にも載っていません。地域では、馬のお墓と伝えられている場所です。・・ちょっと傾いていました。

Umaduka_1s

馬頭観音は、「頭に馬頭を載せている」と書物に書かれていました。でもこの石像は、お坊さんの背にキツネが乗っているように見えます。どう見ても観音様には見えないし、馬というよりキツネに見えませんか?馬頭観音と呼んでいいのか迷っています。

側面には、嘉永三年(1850年)正月十四日と刻まれているように見えます。気になるのは、台座に「右ハ石井、左ハ桑崎」と刻まれています。この事から想像すると、以前は赤渕川流域に祀られていたのをこの場所に移したようです。

道祖神や馬頭観音、庚申の碑などを調べ歩くのも、往時を想像できて楽しいものです。でも、この場所はどちらも一人で行くとちょっと怖い・・

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コメント

yo-shi2005さん、お早うございます。
そうですね。
一般的には道路脇にあるのですが、この二か所は山中にあります。今までに一番不気味だったのは、浜松市春野の犬居城跡で見た石像です。表情からして怖かったです。

周囲の様子などから見ても、チョット不気味な感じのするところで、あまりはっきり解らないような石造と向かい合うのは、遠慮したいようなきもしますね。

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