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神座地区で見た植物

湖西市神座(かんざ)のトキワマンサクの里~神座古墳群~東雲寺と歩いて来ました。そこで出会った植物を掲載します。

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こちらはムベです。この一帯では、彼方此方に生えていました。

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遠州方面の山では、ウラジロとコシダの大群落に出会う事が多いです。写真は、ウラジロの新芽です。ワラビのように食べられないのだろうか?

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フジの蕾です。浜名湖に近いところでは、もう咲いていました。

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森町辺りもそうですが、カクレミノも良く見かけます。葉の形もいろいろですが、右は色も違います。

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シダ植物のヒトツバが、樹木や岩に群生しています。富士市では、限られたところでしか見る事が出来ません。

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シュンランが生えていました。花は結実する事無く、萎んでいました。シュンランの個体数が多い林でも、果実を見るのは稀です。

ところで・・。

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これは何でしょう?道路脇に群生していました。ご存知の方教えてください。

トキワマンサク

我が家には、父親が育てていたベニバナトキワマンサク(アカバナトキワマンサク)があります。トキワマンサクの変種で、葉などの赤味の出方により、幾つかの園芸品種が作出されているそうです。

基本種のトキワマンサクについて、杉野孝雄先生の「静岡県産希少植物図鑑」に、静岡県は分布の北限自生地で、西部の湖西に群生するとあります。調べてみると、湖西市神座に「トキワマンサクの里」がありました。一度、自生地を見てみたいと思っていたので、今年行って来ました。

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湖西市は、現役時代の仕事の関係で、多少の土地勘があります。でも、最近ではナビがあるから、迷うことなく現地に行く事が出来ます。ありがたい事です。写真の中央付近に見える、白黄色の塊が群生地です。左手の山は、常緑広葉樹林で神座古墳群があります。標識と石しか見えませんが・・。

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トキワマンサクは、花盛りでした。

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こんなに沢山の花を咲かせるのには、かなりな養分を使う事でしょう。

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4月21日には「トキワマンサクまつり」が開催されるそうです。

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幹の様子です。

接写が出来ませんでしたので、別の場所(東雲寺摩利支天堂)で撮ってみました。

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蕾と果実の殻です。

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花の咲く様子を撮ってみました。約2cmほどの糸状の花弁が、上手く折りたたまれているものですね。

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花弁は、4枚。同行した家族は「ハタキみたい」と言っていました。まったく夢の無い奴です。

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自生地は限られているそうで、環境省、静岡県共、絶滅危惧ⅠB類に指定されています。神座地区では、彼方此方の民家の庭に植えられていて、どれも見事な花を咲かせていました。富士市内でも、生け垣などに植えられていますので、気難しい植物ではないと思います。どうして、極限定された場所にしか生えていないのでしょう?

マンサク科トキワマンサク属トキワマンサク(Loropetalum chinense (R.Br.) Oliv.)。

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こちらは、ベニバナトキワマンサクです。葉も赤い・・。我が家では、花は終盤を迎えています。

マンサク科トキワマンサク属ベニバナトキワマンサク(Loropetalum chinense (R.Br.) Oliv.var. rubrum)。

地域の植物確認

新たな植物との出会いを求めるのも良いですが、地域の植物の無事を確認して歩くのも楽しいものです。この日は、気になっている場所の様子見に行って来ました。

まず、スミレから・・。

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少し前に掲載したヒナスミレの自生地から、高度300mほど低いヒノキ林です。落葉広葉樹林の林床で見たのと、少し違った印象を受けます。

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同じ場所に、コミヤマスミレの群落があります。初めて見た時はスミレと気付かず、再訪して花を見る事が出来、それと分かりました。茶系の葉は、色の変異が多いようで、幾つかの品種が登録されています。萼片の反り返りも、他の花に無い特徴の一つです。

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別の場所で見た茶色い葉のスミレ・・ヒカゲスミレです。芽出しの頃は緑で、時間の経過と共に茶色になって来ます。葉裏は緑色で葉脈の毛が目立ちます。その名の通り、あまり日照が良くなると姿を消してしまうようです。開花時期は、コミヤマスミレと同じく、もう少し先になります。

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落葉広葉樹林で見たフモトスミレです。ツボスミレに似た小さな花で、唇弁の紫の筋が綺麗です。葉裏は紫色を帯びています。

次はラン科植物です。

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ベニシュスランの葉の模様や濃淡は、個体毎に様々です。私は写真の模様が好みです。スギの葉の堆積したところに多く見られます。

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アオフタバランも元気でした。何年間か見て来ましたが、個体数は減りもしないし増えもしないといった感じです。

そして、そのすぐ近くには・・。

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イチヨウランが生えています。

ここは、本来の自生地から1,000mほど低い場所です。まっすぐに伸びていた蕾が横を向いて開花します。このイチヨウランを、数年間見守って来ました。シカに食べられたのか、3枚あった葉がすべて姿を消してしまった年もありました。昨年は2枚の葉が確認出来ましたが、花は付けませんでした。下手に囲いをするのも考えものなので、切り取ったバラの枝を重ねてガードしています。

地域に生える希少植物達が、園芸採取や野生動物の食害などに遭わず、何時までも無事でいてほしいと願っています。

※今日も、夕方用事があるので、早めの投稿です。

ミツバツツジの仲間

少し上の林では、ミツバツツジの花が咲き始めました。

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新芽の出始めた頃の林内で、赤紫色の花はとても目を惹きます。

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まだ蕾も確認出来ますから、これからが見頃だと思います。ミツバツツジの特徴としては、オシベが5本、花柄や葉柄に粘りがある事です。

ところで・・。

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こちらは、再生畑①に父親が植えたものです。コンデジなので画質が落ちますが・・。

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結構大きな木で、かなり見応えがあります。

接近して見ると・・。

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オシベの数が5本を超えています。実は、昨年数えたら10本あり、花柄や葉柄に粘りがありませんので、キヨスミミツバツツジだと思っていました(トウゴクミツバツツジもオシベが10本ありますが、花柱の基部に毛と腺毛が生えます)。

ところが、本日彼方此方数えたら、7~10本ありました。

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何年ものか分かりませんが、結構歳を食っていると思います。茶と笹を刈り取る前は、陰に隠れて気付きませんでした。

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アワミツバツツジは、ミツバツツジとキヨスミミツバツツジの交雑種で、オシベが7~9本、葉柄に少し粘りがあります。さて、このミツバツツジの仲間は何でしょう?

手元に、「本州中部太平洋側地域におけるミツバツツジ類3種とそれらの3新雑種」という論文があります。ミツバツツジ、キヨスミミツバツツジ、トウゴクミツバツツジの種間交雑について書かれたものです。オシベの数などで、何種類かの品種に分けられていますが、中間型もあるそうで読んでいると頭が痛くなります。このツツジは、葉柄の粘りが全然感じられませんでしたので、キヨスミミツバツツジに近い交雑種と考えればいいのでしょうか?葉が展開してからの特徴も確認してみるつもりです。

今日は、地区の役員総会がありますので、少し早めの投稿です。

ヒメフタバラン

県内に自生するフタバランの仲間は、アオフタバラン、タカネフタバラン、ミヤマフタバラン、コフタバラン、そして春に咲くヒメフタバランがあります。

ヒメフタバランは、大きな群落を形成する事もあるようですが、私が知る富士市の自生地は一坪にも満たないとても狭い範囲です。数年前の5月連休に探索に入った林内で、花をつけた双葉の植物を見付けました。ヒメフタバランの存在を知りませんでしたので、「今頃咲いているなんて、どうかしたのだろうか?」と思いました。

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地上部が枯れ休眠しますが、春になると開花株の方が先に出現します。ラン科植物は、そういうものが多いような気がします。

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富士市の自生地では、4月上旬には花茎が伸びて来ます。

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そして、中旬頃に開花します。

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とっても小さく地味な色なので、老眼では気付き難い花です。

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横顔・・。

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開花株になってから、年数が経つと左のように先端部が尖るようです(尖らないで、花をつけた個体もありました)。右は実生苗です。スギの球果と比べてみました。小さいでしょ?

フタバランの仲間は、旧体系ではフタバラン属(Listera)とされていましたが、DNA情報による解析の結果サカネラン属(Neottia)に訂正されました。

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こちらがサカネランです。葉を持たない菌従属栄養植物(腐生植物)です。見た目は全然違うような感じですが、強いて言えば足を広げたような唇弁の形が似ています。

ラン科サカネラン属ヒメフタバラン(Neottia japonica (Blume) Szlach.)。

この自生地は、一部の木に伐採の印がつけられていました。いずれは、すべて伐採されて絶えてしまう可能性があります。所有者が分かりましたので、交渉して移植許可をもらうつもりです。地主さんは、気付いていないと思いますが、ちゃんとしたいので・・。

ニリンソウとヒトリシズカ

早朝は小雨と霧で心配でしたが、昼頃から良い天気になりました。ニリンソウとヒトリシズカ・・南麓では、どちらも出会う事の難しい植物ではありませんが、両者が混生している場所は稀だと思います。

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個体数からして、ニリンソウの中にヒトリシズカが紛れ込んだような印象を受けました。

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両方にピントを合わせるのは難しい・・。

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ニリンソウの二番目の蕾です。花柄は短くひっそりと待機しています。ニリンソウの名がつきますが、一輪~三輪まで花をつけます。土壌栄養が悪そうな場所では、全て一輪だったこともあります。

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ヒトリシズカの花は、とても変わっています。白いブラシのような部分は花糸で、その付け根にある黄色い部分が葯(花粉袋)です。花糸の先端に葯がつく普通の花と逆ですね。三本セットの花糸の両脇にだけ葯がつきます。その付け根の上に見える透明な突起部がメシベになります。

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どちらが先にこの場所を選んだのか分かりませんが、奇しくも両者の種子にはエライオソーム(種沈)がつきます。エライオソームに興味があり、少しだけ調べた事があります。エライオソームは、糖分が主だと思っていたのですが、糖型と脂質型があるそうです。ニリンソウはどちらか分かりませんが、ヒトリシズカは糖型、フタリシズカは脂質型だそうです。同じセンリョウ科チャラン属なのに面白いですね。

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こちらは別の場所に咲いていたヒトリシズカです。先端部のオシベが落ち、子房が膨らみ始めています。今年は、アリを捕まえてエライオソームつきの種子を運ばせてみようと思っています。研究熱心ではなく、ヤラセ撮影が目的です

※記事を書き終わって「保存する」をクリックしたら「このページは表示できません」となり、記事はパー・・再び作成しました。何が原因なのか分かりませんが、とても疲れました。

シロバナタチツボスミレとシロバナヒナスミレ

苦手なスミレも、少しずつ覚えようと思ってはいるのですが・・。今日は、白花品種のあるスミレを取り上げてみました

【タチツボスミレ】

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我が家の周りで、一番多く見る事の出来るスミレです。形・色ともに整った花だと思います。

スミレ科スミレ属タチツボスミレ(Viola grypoceras A.Gray var. grypoceras)。

そして、この白花品の一つ・・。

【オトメスミレ】

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萌の散歩道に咲いていた、オトメスミレです。

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こちらも・・。オトメスミレは、白い花が咲きますが、距の部分に紫の色素が残るので、シロバナタチツボスミレと分けて考えるそうです。距の色は、淡いものからかなり濃い色のものまで様々です。

スミレ科スミレ属オトメスミレ(Viola grypoceras A.Gray f. purpurellocalcarata (Makino) Hiyama ex F.Maek.)。Ylistには、ケオトメスミレ( f. hemileuca Honda)という品種が記載されています。花柄に、毛の生えているものを見た事がありますが、それの事でしょうか?

【シロバナタチツボスミレ】

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私は、まだ自生のシロバナタチツボスミレに出会った事がありませんので、春野すみれ展で見た花を掲載します。

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良く見ると、距の部分は紫ではなく淡い緑色に見えます。そして、萼片や花柄も緑色なのが分かります。図鑑や、Web記事の解説では、距の部分の紫の色素に注目していますが、距の色はかなり薄いものもありますので、萼片の色が一番の決め手ではないでしょうか?次のヒナスミレにも、同様の特徴があります。

スミレ科スミレ属シロバナタチツボスミレ(Viola grypoceras A.Gray f. albiflora Makino)。

【ヒナスミレ】

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南麓の森に咲くヒナスミレです。花弁、距、萼片、花柄に紫の色素があります。

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地際に咲くので撮り難い・・。この微妙な色合いが、良いという人も多いようです。

スミレ科スミレ属ヒナスミレ(Viola tokubuchiana Makino var. takedana (Makino) F.Maek.)。

【シロバナヒナスミレ】

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こちらも、花柄と萼が緑色で、距も淡い緑色に見えます。

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立派な髭も生えています。

スミレ科スミレ属シロバナヒナスミレ(Viola tokubuchiana Makino var. takedana (Makino) F.Maek. f. albiflora Hayashi)。

身近なところで見る事の出来るスミレだけでも名前が分かるようにしたいものです。

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