他のブログ・HP

2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック

検索サイト

無料ブログはココログ

2018年の思い出②

二番目も、光合成をしない植物・・寄生植物と菌従属栄養植物です。

【寄生植物】

Zp6190097 Ap7091867

オニクの無事を確認して来ました。ミヤマハンノキの根に寄生する一稔性(一回結実性)の植物です。強壮効果があるとの事で、根こそぎ採取され、出会う事は極めて稀です。

Ap7091879 Ap7091868b

周囲にもミヤマハンノキがありますが、特定の樹下にだけ生えていました。種子発芽に特殊な条件があるのかも?

【菌従属栄養植物】

Xp8140129 Xp8140131

ヒメノヤガラです。富士市植物仮目録に記載されていますが、記録と違う場所で確認しましたので追記しました。

Xgpa240 Xgp238

一般的なギンリョウソウは、全体が透明感のある白色ですが、稀にこのようなピンクのギンリョウソウを見る事があります。

そして・・。

Ap6081662 Ap6081665

こちらは、更に稀な鱗片まで色づいているベニバナギンリョウソウです。

シャクジョウソウ科やイチヤクソウ科に分類されていましたが、APG分類体系では、ツツジ科に分類されています。

共生菌から養分をもらって生きていますが、その共生菌は樹木が光合成によって作った有機物を得て生きています。これを、三者共生と呼ぶそうです。

Ap5300860 Ap5300867

県内では、比較的出会う事の多いムヨウラン類・・エンシュウムヨウランです。ただ、通常は左のように萼片や花弁が殆ど開かず、右のように開くのは稀です。タイプ産地は、天竜区春野町です。学名(Lecanorchis suginoana (Tuyama) Seriz.)に注目です。

次は、初めて目にした植物です。

Ap7011210 Xp7110071

こちらは、富士市では未確認のトサノクロムヨウランです。今迄は、図鑑などでもクロムヨウランとされて来ましたが、研究者によって別種である事が調査・報告されました。花の構造の違いもありますが、開花する方はトサノクロムヨウランで、開花しない方がクロムヨウランです。

こちらも、初対面の植物です。

Ap7160147 Ap7160156

富士市では確認されていない植物・・マヤランです。共生菌に依存する植物は、地味な花色のものが殆どですが、こちらはご覧のように観賞価値の高い花を咲かせます。

そして・・。

Ap9260330

アキザキヤツシロランです。竹林に生えるものは見た事がありますが、スギ林に生えるアキザキヤツシロランを初めて確認しました。とても興味深いです。

Apa051059 Apa051033

この場所には、スギ林に多いクロヤツシロランも生えていました。菌糸を採取して、実生床として増殖中です。

2018年の思い出①

少し早いけど、ネタ切れ気味なので、今年の思い出を掲載します。一番目は、何と言ってもヤツシロラン類の栽培実験です。

【ヒメヤツシロランの開花】

2016年8月下旬、自生地の土と根状器官を取り除いたヤツシロラン類の塊茎を少し頂き、赤玉土+煮沸した竹林の部材の栽培容器に入れました。一年経った頃、掘り起こして見ると、塊茎は全て枯れていました。でも、菌糸だけでも繁殖させようと、そのまま保管して置きました。

そして・・。 

Aap6160271 Ap6250526

今年の6月半ばに、不明な植物の塊茎が伸びて来たのに気付きました。右は6月25日の様子です。

Ap6260550 Ap6260588

6月26日に、白い花が咲きました!

私は、当初ユウレイランだと思っていました。でも、コメントを頂き調べて見ると、唇弁の形状などからヒメヤツシロランである事が分かりました。以前、両者は同じものと考えられていたようです。

A1533194109

南国に生えるヒメヤツシロランを、静岡県で見る事が出来るなんて夢のようです。

夢は、まだ続きます。

Ap9280437 Apa120624

花が終わって少し経つと(7月末頃)、別の場所から根状器官が伸びて来ました。その根状器官を、菌糸の所へ誘引しました。8月半ば頃には、接触部分にイボのようなものが出来ました。

Ap8110001 Ap8110004

こちらにも・・。このイボ状の部分は、ヒメヤツシロランが菌糸から養分を吸収する組織のようです。11月頃になると、根状器官は枯れて休眠に入りました。

枯れてしまったと思っていた塊茎が生き残っていたのか、それとも土に紛れていた種子が発芽したのか分かりませんが、この実験容器は来年にも期待が持てそうです。

【ハルザキヤツシロラン実生栽培実験】

クロヤツシロラン、アキザキヤツシロランと、実生~開花に成功しました。そして、静岡県に自生が確認されているもう一つのヤツシロラン類、ハルザキヤツシロランの実生栽培に挑戦しています。

Ap7110109 Ap7110111

塵のような微細種子を蒔きました(6月中旬)。

Ap7110083 Ap7110082

プロトコームが姿を現し、一部変形を始めていました(7月11日)。

Ap7210438 Ap7210447

根状器官が伸び始めました(7月21日)。

Ap8010939 Zp9010804

更に根状器官が伸びて来ました(7月31日)。この撮影の後、常緑広葉樹の部材で覆いましたので、この場所での成長の観察は出来ません。

Apb200226

こちらは、葉上にある塊茎です。菌糸との共生は、意外な場所でも行われるようです。

師匠のハルザキヤツシロランは、既に花茎が伸びて来たそうです。私の方は、常温より少し加温しているだけですので、2~3年後を目標に、自生地と同じ5月頃の開花を目指します。不安なのは、自生地を模した現在の実生床の場合、今までやって来たスギや竹林の部材より、菌糸の生育が劣るように感じている事です。

A1533194201

オレンジ色の袈裟を纏ったお坊さんを、無事見る事が出来るだろうか?

その後の夢も、幾つか持っています。

雨の日のコケ

早朝の雨は凄かった!こんなに降るとは思ってもみませんでした。萌の散歩は、ヘッドライトとレインコート着用です。

家の周りで見た、コケを集めてみました。名前は殆ど分かりませんが・・。

Apc170375_2

石垣の上に生えていたのは、スギゴケとスナゴケの仲間でしょうか?

Apc170374 Apc170369

ズームしてみました。スナゴケは乾燥しても綺麗です。

Apc170376

モクレンの樹皮を覆っていたのは、ヒナノハイゴケでしょうか?

Apc170381 Apc170386

側面には、右のように沢山の蒴をつけたコケがびっしり生えていました。コケも領地争いをして生きています。

Apc170395 Apc170397

こちらは、ハクモクレンの樹皮に生えていました。タチヒダゴケだと思います。

Apc170400 Apc170401

鉢を覆っていたハイゴケと、シュロの木の下に植えてあるヒノキゴケです。ハイゴケは、比較的明るい所に生え、ヒノキゴケは薄暗いところが好みのようです。少し日照が良いと、右のように変色して来ます。

ハイゴケは、野鳥が巣作りに使うようで、時々剥ぎ取られた痕が見つかります。

Apc170431 Apc170433

両方とも、チョウチンゴケの仲間だと思います。

Apc170435

葉が密集していて葉先が尖っています。これも、チョウチンゴケの仲間だと思うのですが・・。

Apc170437

こちらも、すぐ近くに生えていました。チョウチンゴケの仲間は、雌雄異株と聞いた記憶があります。

Apc170444 Apc170445

雨水を吸い込んで見難いですが、綺麗なコケだと思います。ウロコゴケの仲間のように見えます。

Apc170414 Apc170418

こちらも蒴が沢山出ていました。右は、下のコケにカビゴケが生えたのでしょうか?

この他にも、いろいろなコケが生えていました。種類が多い上に、図鑑を見ても似たものばかりで良く分かりません。顕微鏡で見て同定するそうです。老眼の目では、どうしようもありませんね。

家の周りのドライフラワー

裏庭植物園の剪定で見付けた、ドライフラワーを集めてみました。

Apc160153

フヨウの果実です。毎年沢山の果実をつけます。

Apc160149 Apc160150

果皮も種子も毛が沢山生えています。暖かそうですね。

Apc160144

実生の子も、彼方此方に生えています。でも、種子の数に比べればずっと少ない・・。

Apc160193 Apc160190

これは、キッコウハグマの痩果です。綺麗でしょ?

Apc160217 Apc160285

種子が落ちて果皮だけになったサンショウと、ミズヒキの果実です。

Apc160266

この変わった果実は、カラムシです。葉は、ラミーカミキリと萌の好物です。匂いがするのか、萌は迷いなくこの葉に向かいます。

Apc160228

こちらは、何でしょう?ドクダミの果実です。

Apc160292

ひっつき虫・・イノコヅチです。

Apc160307

メヒシバの果実は殆ど落ち、この一つだけ残っていました。

Apc160302 Apc160297

これはイネ科の植物ヌカキビでしょうか?まだ種子が残っていました。イネ科も、少しずつ覚えて行きたいのですが・・。

Apc160320

こちらは、ドライフラワーになりかけですが、ミセバヤの果実です。

ドライフラワーのタイトルだけど、花ではなく果実じゃないか?・・ドライフラワーとは、「自然の花、葉、茎、果実等を乾燥させて、装飾等に使う物である。」という事で、私はこれらをみんなドライフラワーと呼んでいます。

また、天気が崩れるようですね。雨が降らないと良いけど・・。

ラン科植物の果実

今日も、寒い一日でした。これが、本来の気温かもしれませんが、つい先日まで暑いくらいの日がありましたので、尚更寒く感じます。

パソコン内の自然観察関連の写真データーを、LAN-DISKに移しました。定期的にやっていますが、意外と時間がかかります。その時見つけた野生ランの果実を、少し掲載します。果皮だけのものもありますが・・。

Zpc100989 Zpc100988

カゲロウランの果実は、今年初めて目にしました。殆ど開かないような花を見て、自家受粉するのではないかと思っていました。結実率の良さから、その予想は正しいのかも?

Zpa301135

これは何でしょう?今年は、花期に訪れる事が出来なくて、無事を確認に行った時撮りました。とても小さな葉をつけるアリドオシランです。

Zp7092398 Zp7173177

身近なところで見る事の出来る野生ラン二つ。ムギランとヨウラクランです。ムギランは結実率が高いようですが、ヨウラクランは花数の割に果実は数えるくらいです。

Zdsc03022 Zdsc03021

こちらは、亜高山帯低域に生えるタカネフタバランの果実です。

Z6051295b Zdsc02023

イチヨウランとコイチヨウランの果実です。どちらも、果実が熟して上を向かず、横或いは下を向いています。コイチヨウランの果実は、花の割に意外なほど大きい・・。

Fumei_096 Fumei_095

こちらも、イチヨウランの名がつく野生ランです。二枚葉を見る事も多い、ホザキイチヨウランです。

Z090 Aopa020184

左は県外で撮ったホテイランの果実です。花後に果茎がかなり伸びるようです。右も似ていますが、こちらはコハクランの果実の鞘(果皮)です。内壁に微細種子が少し残っていました。

Zkohakuran2 Zkohakuran3

こちらもコハクランです。実はこの写真、ちょっと貴重だと思います。昨年の果実の横に花芽が上がっています。コハクランは、咲いた翌年には花を咲かせないと聞いた事があります。何年か観察していると、確かにそういうケースが多いと思います。でも、こうして連続して咲く場合もあります。

Zp7173230 Z10a

コアツモリソウの果実です。子房の膨らみ始めた頃は、花と同じく下に垂れ下がっていますが、成熟するにつれ右のように果柄が上がって来ます。

Z0001

果柄は、二枚葉の間をすり抜けるように上がります。面白いですね。

Z15 Z14

やがて、このように果実が上を向きます。コアツモリソウは希少種ではありますが、群生する場合が多く、競合を避けるため種子を少しでも遠くに飛散させたいのではないでしょうか?

Z18

種子が残っていましたので、アキザキヤツシロランの種子と比較してみました。左がコアツモリソウです。この違いも、子孫を残すための各々の戦略があるのでしょう。

果実や種子を見て、その違いによる進化の狙いを想像するのも楽しいものです。

キノコいろいろ(再生畑②)

再生畑②の笹と茶ノ木の伐採は、年内で総面積の1/2くらいまで終わると思います。いい加減飽きて来ました・・というより、うんざりです。

現役時代の仕事は、経験年数もあり自分の目算と大きく外れる事はありませんでした。職人さんの仕事量に関しても同様に、積算にある程度の自信が持てました。でも、この作業は「やってみないと分からない」ところがあります。

ネタ切れ気味なので、再生畑②で見付けたキノコを集めてみました。名前は分かりませんが・・。

以前、掲載したキノコの子実体が、まだ残っていました。

Bpc130104 Bpc130107

黄色いチャワンタケ或いはビョウタケのようなキノコです。

Bpc130102 Bpc130099

ヒメロクショウグサレキンも、まだ健在でした。

Bpc130001

最上段のキノコに似た感じですが、良く見ると違っています。

Bpc130014 Bpc130013

前日の雨に濡れて、笠にぬめりがあります。笠裏はヒダ状です。

Bpc130028 Bpc130022

こちらは枯れた桐の枝に出ていました。笠裏が綺麗ですね。カイガラタケの仲間でしょうか?→12月16日の「THE 鉄腕DASH」に出て来たスエヒロタケに似ています。稀に、人や犬の肺に感染すると聞きました。

Bpc130037 Bpc130039

こちらは、チャノキの枝に出ていました。笠裏には管孔(くだあな)があります。ウチワタケの仲間でしょうか? 

Bg1

管孔を接写してみました。「微細な管孔」がどれくらいを指すのか、私には分かりません。

Bpc130118 Bpc130117

こちらは、脱脂綿のようなキノコです。裏側も同じ・・。

Bpc130119 Bpc130120

細い枯れ枝に、鰭のような感じで生えていました。裏返すと、カビのような毛が密生していました。

次は、クヌギの枯れ葉に生えていたとても小さなキノコです。

Bpc130042 Bpc130046

白くて小さいキノコは、白飛びして撮り難い・・。

Bpc130050 Bpc130060

ピントも合わせ難いので、横から撮ってみました。それでもピンボケ・・。私の腕では、デジイチのマクロレンズで、撮れないと思います。

キノコの名前が分かる方、教えてください。

今日は、夕方出かけますので早めのアップです。

ホソバオオアリドオシ

再生畑②に、ホソバオオアリドオシの果実が生っていたので、撮ってみました。

Apb011260

11月1日には、まだ緑色でした。

Apc130072 Apc130077

本日見に行くと、赤く熟していました。ヒノキエリアの一角に、数株生えています。右は、実生苗のようです。

Apc130080 Apc130081

「葉は対生し、大形と小形が交互につき、光沢がある」・・良く見ると、葉腋に蕾が見えます。果実期に、蕾が姿を現しているんですね。

Apc130092

蕾を接写してみました。

Apc130075

果実は球形で、赤く熟します。

Apc130066 Apc130067

この場所では、確認した蕾の数の割に果実の数は少なく、何者かに食べられたか結実率が悪いのか不明です。

実は、この植物がオオアリドオシ(ニセジュズネノキ)かホソバオオアリドオシ(ホソバニセジュズネノキ)か迷っていました。それは、諸先輩のWeb記事で、この植物の葉と似た写真が、オオアリドオシとなっているものが、幾つか見受けられたからです。鎮守の森に生えるのは、ホソバオオアリドオシと聞きました。それと比較すると、同じ葉をつけていますので、ホソバオオアリドオシとしました。

間違っていたら、教えてください。

アカネ科アリドオシ属ホソバオオアリドオシ(Damnacanthus indicus C.F.Gaertn.  var. lancifolius Makino)。

«カランコエ属の花